【TAMRONレンズレビュー】タムロン単焦点SP35mmF/1.8、SP85mmF/1.8レンズレビュー

たまには、機材のレビューというのをしてみたいと思います。
プロのカメラマンとして、やはり新しい機材はチェックしたくなります。笑

その中でも、使用してて良い物（特にレンズ）についてはご紹介していきたいと思っています。
あくまで仕事の中での使用感についての内容になりますので、数値的なことにはほぼ触れませんが、もし現在購入するかどうかを検討している方にとって、何かしら参考になれば幸いです。

（実際、自分も気になる機材は永遠ネットで調べてます。。笑）

※掲載している写真についてですが、ライトルームにてすでに補正をしているため色味の出方の参考にはなりませんのでその点はご了承ください。
歪み、周辺光量については補正しておりません。

Contents

普段の撮影内容

基本的に、ウェディングを撮影することが仕事の95%を占めているというのが現状です。
結婚式の現場ですと、会場自体の写真や料理など様々な被写体を撮りますが、やはり一番多いのは『人』です。
『人』をいかに素敵に写真に残せるか？という部分が軸になってきます。

ちなみに普段使用しているボディはニコンD750になります。
フイルムでウェディングフォトを撮影しはじめて（当時はF5でした）デジタルになりD3、そして現在D750を使用しています。

軽さは正義ですよね。笑

撮影機材に求めること

基本的に仕事に使用するレンズしか購入の対象になりませんが、

個人的に撮影機材（レンズ）に求めているのは下記3点

・柔らかい描写をしてくれるボケ感

・撮影時ボディが2台持ちになることが多いので、コンパクトさと、ある程度の軽さ

・被写体が動いていることもあるので、AF速度、精度共に安心できる方が良い

と、上記の3点を重要視しています。

逆に、解像度や、周辺減光が少ないなどはあまり重視していません。。
ということで、それぞれのレンズをご紹介したいと思います。

TAMRON(タムロン) SP35mm F/1.8 Di VC USD

このレンズは2018年の1月に購入しました。
購入してから現在10ヶ月が経過しましたが、現在も良く使用するレンズの1本です。

TAMRON公式ページはこちら

https://www.tamron.jp/product/lenses/f012.html

基本性能、スペック

焦点距離	35mm
明るさ	F/1.8
レンズ構成	9群10枚
最短撮影距離	0.2m
フィルター径	67mm
長さ	78.3mm(ニコン用)
重さ	450g
絞り羽根	9枚（円形絞り）
最小絞り	F/16
手ぶれ補正効果	3.0段（CIPA規格準拠）

他の35mmレンズとの違い

NIKONで他のレンズですと、NIKON35mm F/1.8GやF/1.4G、SIGMA35mm F/1.4DG HSM ARTがあります。

その中でも分かりやすく、手ぶれ補正と最短距離撮影の短さというアドバンテージがあるのが特徴です。
サイズ感も大きすぎずで良いサイズです。

購入したポイント

TAMRON SP35mmを購入する前はNIKON 35mm F2Dを使用していたため、AF速度、精度共に不安がありました。マニュアルでピント合わせをすることもしばしば。

特に結婚式の現場では低照度でのピント合わせが必要な場面も良くあります。
ですので、新たに購入するレンズのAF速度、精度は気になるところでした。
先に購入していたTMRON SP85mmよりも少しAFの面で心配だったのですが、それでも現場で使用できそうな感じ（感覚ですみませんが）でしたので、さらに手ぶれ補正と指輪などを撮影するときのマクロ的な使用用途を考えて購入に至りました。

TAMRON 35mm F2.8 SS1/320 ISO200
指輪ぐらいのサイズのものを撮ろうとすると流石に35mmだと歪みすぎてしまうので撮影時にAPS-Cサイズにクロップして撮影してます。近距離撮影できるからといって、解像度が落ちるレンズが多い中近距離でもしっかりシャープです。

使ってみて気づいた良い点

思っていたよりも、開放F1.8で撮影した際のピント面がシャープだったこと。
最短距離での撮影は、実践の中でもかなり寄れることに驚きでした。

画質はもちろん良いです。

また、手ぶれ補正に関しても、個人的に一番気になるのは手ぶれ補正という機能の故障リスクです。
手ぶれ補正が付いているレンズはNIKON純正も使用していますが、個体差なのか1年に1度故障するレンズもあり、心配だったのですが、ここまではそういった様子もなくTAMRONの手ぶれ補正は頑丈だなと実感しています。

使ってみて気になる点

背景の明るい場所に関しては、背景へのAFの抜けが起こりやすいかなと感じています。

ただしこの感覚は優秀なNIKON 24-70 F2.8Gと比べてのものですので、ひどいという事では無いです。

TAMRON sp 35mm F1.8 SS1/2000 ISO100
こういった場面ではD750のグループAFでもAF精度に関して少し不安がありました。まぁ状況的に、かなり強い逆光と動きの大きさ的に当然ではあるのですが。。ただ、この立体感、空気感はすごく良いですね。

フォトギャラリー

TAMRON 35mm F2.0 SS1/4000 ISO100
これだけ光源が画面に入ってきてもへっちゃらです。

TAMRON 35mm F1.8 SS1/400 ISO400
ハレを入れたくて入れました。柔らかい写りがより柔らかく。

TAMRON 35mm F1.8 SS1/400 ISO200
光が綺麗なので、衣類の質感などもちろん出てますが、それを差し引いても良い写りではないでしょうか。

総評

引いてよし、寄ってよし、写りの柔らかさ、ピント面のシャープさ、ここまでオールマイティなレンズも少ないのでは無いかと思います。

個人的おすすめの35mm単焦点は間違いなくこのレンズでしょう。

TAMRON 単焦点レンズ SP35mm F1.8 Di VC ニコン用フルサイズ対応 F012N