いつもはなるべくお役立ち情報をお届けしようと記事を書くことが多いですが、
一人の婚礼業界の人間として、ウェディングフォトグラファーとして、
新型コロナウィルスによる今の現状と、結婚式のこれからについて自分なりに思うこともあり書いてみました。
(コラムぐらいな感じですが。。)
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現在、政府から新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が発令され、約2週間が経過しました。
1月下旬ぐらいから、
おやおや、中国が騒がしいぞぐらいの感覚で、ちょうど結婚式が終わったら中国へ仕事に行く予定の新郎さんと話をして「気をつけてくださいね!」なんて言っていた話が、あっという間に自分達ごととなり、婚礼業界に相当な影響を与えるように。。
実際に、3月あたりから結婚式当日の撮影の延期のご相談、ご連絡をいただくようになり、
ありがたいことにチームとして4月、5月で20組以上もご依頼いただいていいた結婚式の撮影は、特に緊急事態宣言後には次々とご延期が決まり、しばらくはそのやり取りが続いていました。
中には、同じく事業主として働いている方もいらっしゃり「共に頑張りましょう!」と、心強いお言葉をかけてくださったり、
僕たちのことを気にかけてくれて「撮影料金の一部を先にお振込しましょうか?」と言ってくださったり(嬉涙、、しかしながら自信を持ってお断り!)
と、嬉しい言葉もいただきました。
でも僕らよりも一番辛い思いをしているのは何と言っても、結婚式をやると決めて準備をしてきた、新郎新婦さんとそのご家族です。
現状新型コロナウィルスには実用化できるワクチンも薬もまだまだ時間がかかるであろうといった状態で、
結婚式を延期をしてもその先が安心かどうかまでは分かりませんし、そもそもそういったやり取りの中、結婚式自体をキャンセルされる方もいらっしゃると聞きます。
そして、一方でその結婚式を提供する式場自体も、式場を維持していくためにみなさん必死です。
業界内では、結婚式の形そのものが大きく変わるのではないか?
結婚式をする人はさらに減っていくのでは無いか?
など、不安な声が徐々に大きくなっており、
個人的な意見として、確かに今後は今までのような結婚式の形は減っていくのではと思いますし、
少人数結婚式になったり、写真だけのフォトウェディングも増えていくと思います。
ただ、この2週間の外出自粛や、ビデオ通話でのお打ち合わせ、zoom飲み会も流行りに乗ってやってみましたが。。笑
やっぱり人と会うこと、直接話すこととの方が楽しいよね!。。。と強く感じます。
そう考えると、選択肢としてはありですがオンライン結婚式では物足りない人も多いと感じますし、
これからは、より人と会うことが貴重になるのではと思います。
結婚式でお世話になった人と会うこと、普段は疎遠で会えない人と直接話すこと、家族と触れること。
そんな同じ場所で同じ時間を過ごす瞬間がすごく貴重になって、
今後、結婚式の価値は下がらずに、むしろ上がっていくのではと思うようになりました。
もちろん従来のように三密に該当する形は改善する必要があるかと思います。
宴会場の最大収容人数が見直されたり、しっかりと換気が必要だったり、などなど。。
ですが、飲食店がノロウィルスには気をつけよう!食中毒には気をつけよう!というような現在当たり前になっているような対策を、
婚礼業界が新型コロナウィルスに対しても施していければ、これからも結婚式は開催できるのではと思います。
(楽観的すぎると声が聞こえてきそうですが、、、)
希望を持って、結婚式を迎えられるように。
そして、現在Fika and Fotosに依頼をしてくださっている新郎新婦のみなさまにも、よりご期待にお応えできるよう、
これからの結婚式、結婚写真と向き合いながら準備をしていきたいと思います。