こんにちは!
先日、新郎新婦のおふたりとお話をしていて、前撮り日が近づいてきたときに、
『もう毎日3時間おきに天気予報をチェックしていた』と言う話を聞きました。
結婚式もそうですが前撮り、特にロケーション撮影の場合は天気がとっても気になるところだと思います。
しかし、実際のところ天気によってお写真と言うのはどのように変わるのか?というのをカメラマンの視点でお伝えしたいと思います。
確かに晴れの日の青空と言うのはすごく素敵ですし、「結婚=晴れの日」って言うくらいですから、天気も晴れていればすごく素敵だと思いますよね。
ですがですが、曇りでもや他の天気でも素敵なお写真が撮れるんです。
ということで、早速ご紹介してみたいと思います。
Contents
前撮りのお天気心配ですよね。
大きく分けて天気ですが晴れ、曇り、雨、今僕が現在住んでいる東京都ではこの3つの天候が主だと思います。
ではということでこの3つの天気の場合にお写真前撮りをするとどのような特徴があるのかご紹介したいと思います。
天気が晴れの日の前撮り
まず、無事に天気が晴れていた日の場合の前撮りについてです。
たしかに気持ちいい天気は晴れ
気分が良いのは晴れ。というのは皆さんそうなのではないでしょうか。
すっきりと晴れていて青空で、雲ひとつ無いような天気であれば、やっぱり気分も上がってきますし前撮り日和だなぁと思います。
ですので晴れのメリットと言うのは写真写り以外にも、気持ち的にテンションが上がるというメリットがありますよね。
でも夏の晴れは、難しい
ですが、いつでも晴れが良いというわけではありません。
注意点として夏の晴れの日です。
夏の場合ですと太陽の位置が高い位置に来るため、日差しによって強い影ができやすいというのが注意点です。
これはやっぱり真上からのライトを当てているのと同じで、例えば前髪の影が顔にかかったり、もっと細かく言うと、まつげの影が目の下の辺にかかってくると言うようなことが起きるため、夏の日や、その他の季節でも昼間の時間帯は太陽の位置が高いため、少し太陽の角度には注意しながらカメラマンは撮影しています。
午前の日差し、夕方の日差しはやっぱり綺麗
晴れている日に関して、1番良い時間帯は午前中の日差し、そして夕方の日差しです。
(これは好みもあるので、一概には言えませんが。。)
もちろん太陽が出ていないと撮れない写真になりますし、どの季節でも午前中(なるべく早い時間)と夕方に関しては、太陽の位置がまだ低いため、ドラマチックでもあり、立体的に写し出したり、質感が出たりと太陽の使い方によって様々な写真が撮れるというメリットがあります。
特に秋、冬、春に差し掛かるような時期に関しては、さらに日差しも低く、より素敵な写真が撮れるのではないでしょうか。
(あくまで主観です。私の好みだということをお忘れなく。。。笑)
天気が曇りの日の前撮り
次に曇りの日の前撮りです。
どんより曇っているとなんだか心配ですよね。写真もなんだか暗く写ってしまいそうな感じですし。
ちょっと心配です。
でもそんなことはないので、メリットを見ていきたいと思います。
安定した光
まずは曇りの日の特徴としては光がとてもフラットで安定していることです。
例えば、晴れの日であれば直射日光が当たっている場所と影になっている部分というのは、すごく明暗さがあり場合によっては、写真の一部分が明るくなりすぎたり、逆に写真の一部分が暗くなりすぎたりということが起きやすくなります。
もちろん、それを駆使しながら撮影するのが、プロではありますが。
しかし曇りに関しては、明暗差がそんなに無い(実際にはできているんですけれども曇りの日で目立たない影)状況により安定した光の中で写真が撮れ、撮影場所を太陽の位置や光の角度にこだわることなく好きなスポットでそのまま撮れるというメリットがあります。
(京都に旅行に行って、わー清水寺だー!ここで写真撮ろー!・・わ!ま、眩しくてカメラ見れない。。。みたいなことが回避できると言うわけです。。。分かりづらい例えですが。。笑)
光が柔らかい
そしてなんといっても曇りのメリットは光が柔らかいことです。
太陽光と新郎新婦のおふたりの間までに雲が1枚挟まっているわけなので、その分雲により光が拡散されて地上まで届いています。
ということは、光が柔らかい=影が強く出ないと言うことになりますので、晴れた日に注意しなくてはいけない、前髪の影や、まつげの影が強く出てしまうというような心配がなくなるわけです。
また顔全体の影も少なくなるため結果的に肌がきれいに写ります。(もちろん曇りでも光の角度はあるので、なんでも良いわけではないですが。)
スタジオ撮影ではわざとストロボで柔らかい光を作り、あの手この手で曇りに近づけたようなライティングをすることもあるのです。
撮影の方法よっては、晴れよりも色が綺麗に出る
さらにさらに、曇りの良い部分としては場合によっては晴れている時よりも、色が綺麗に出ることも挙げられます。
例えば和装で日差しが直接着物に当たることによって着物が白とびしてしまう、例えば赤い着物だったら赤が飛んでしまって正確な赤色が出ないことなどもあります。
それが曇りの強くない安定した柔らかい光によって、しっかりと素材の色が出やすくなります。
ですので状況にもよりますが、場所やその時の光によっては、曇りの日の方が色がきれいに写真に残せるというメリットもあります。
天気が雨の日の前撮り
さて、続きまして雨の日の前撮りです。
基本的にはFIka and Fotosでは撮影日の前日判断で降水確率が高いようであれば、前撮り日延期の相談をさせていただいています。
ですので、大雨の中で撮影を始めると言う事はないんですけれども、撮影中に雨が降り始めたり、予想外の一時的な雨で撮影を中断しながらという事は過去にあります。
せっかく前撮りのために仕事のお休みを入れて、その予定が崩れると再度会社にお休みをもらうという手間がかかってしまう面はあるのですが、大雨や台風の中撮影するのは流石に難しいので、状況次第で臨機応変に動くことになります。
ですが、少々の雨や、前撮りのラストで少しなら濡れてもよい!という状況なら、雨ならではのお写真も撮れますので、ご紹介したいと思います。
雨ならではの写真が撮れる
実際にこのようなお写真の様に、雨だからこそ、よりドラマチックに。
晴れの日、曇りの日では撮れないようなお写真が残せるようになります。
いかがでしょうか?こういったお写真を見ると雨の日でもいいよね。とおっしゃってくれる方も多くいらっしゃいます。
ストロボのワイヤレス化によりドラマチックに撮影可能
ちょっとした小話ですが、これは10年位前であればこういう風に遠隔操作でで光(フラッシュ)を飛ばすと言う事はほとんどできなかったんです。
ですが、近年そういった技術も発展し、ストロボのワイヤレス化によって遠隔操作でも光を飛ばすことによって、新たな雰囲気の写真も撮れるようになってきました。
雨の日もストロボの光を当てるとキラキラ雨粒が反射して、綺麗になるので、密かに雪の日でも前撮りしたいなぁなんて思っております。笑
髪型や衣装が濡れないように注意
ただし、手放しに素敵なお写真が撮れるからと言って、いきなり雨に打たれてしまうのはNGです。やはり髪型や衣装が濡れてしまうというのが雨の日の危険なところです。
せっかく時間をかけてヘアメイクをしたのにも関わらず雨に濡れてしまうと大変です。。
ですので、撮影時に突然雨が降ってきたときは、傘で雨をしのいだり、雨宿りをしながら撮影を進めていきます。
そして、前撮りの1番最後に、もう濡れても良いと言う状態になって最後の最後に傘をささないようなお写真を撮ったりします。
でも事前に分かれば前撮り日を延期します。
はい。もちろん最初にも触れましたが、天気が事前に悪いと分かっていたり、それこそ雨もそうですが、風も吹くような台風のような天候になるということであれば、延期をさせていただいていますのでご安心ください。
天気によって、良い面、気をつけないといけない面がある。
ということで、「晴れ」「曇り」「雨」の3つの天気、前撮りする上での特徴をご紹介してきました。
一概に晴れが良いということをではないというのが伝わったでしょうか?
それぞれ天気によって晴れの場合の良い面、曇りの場合の良い面、雨の場合の良い面、がそれぞれありますし、
逆に気をつけないといけない部分もありますので、それらをカメラマンは注意しつつ撮影を進めているのです。
週間天気予報は割と当たらないので、気にしすぎると疲れるかも。笑
そしてこの天気によって1番疲れてしまうのが週間天気予報や月間天気予報で予報を気にしすぎてしまうことです。
ほんとに何年も前撮りをしてきて思うんですが、週間天気予報は今の技術でも割と当たらないと思っています。
ですので、大切な結婚式の前撮り、またはフォトウェディング、さらには結婚式本番も。
やっぱり心配になってしまうというのもわかるのですが、天気予報をあまりにも気にしてしまうと、それだけでやっぱり気分が疲れてしまいますし、それよりも単純に撮影を楽しみにしてもらいたいなとカメラマンとしては思います。
カメラマンは天気、光によって良さを活かす
プロのカメラマンは天気によってそれぞれの良さを活かします。
途中でお話したように、天気にはそれぞれの特徴がある=光の質や方向が変わってきます。
それがを活かしながら撮影するというのがカメラマンの技術の1つでもありますので、そこはしっかりと選んだカメラマンを信用していただきどんな天気でも、どんな写真ができるか楽しみにしながら撮影に臨んでもらいたいと思います。
まとめ
天気はあまり気にせず、撮影を楽しもう!
最後にまとめると、天気はあまり気にせず撮影を楽しんでもらいたいと思います。
天気が曇りだからといって、気持ちまでどんよりしてしまうとやっぱりもったいないんです。
撮影中に突然雨が降ってきたからと言って、残念がる必要もないですし、雨だからこそ撮れる写真があるのをお分かりいただけたと思うので、
その日の写真を見返したときに、天気のことが気になるんじゃなく、その時の自分たちの思い出と、その時の気持ちが写真を見て思い出せるような、そんな前撮りにしてもらいたいなと思っています。
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